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 拍手10回達成ありがとうございます!
自己満足で終わるかなぁと思っていたもので、想像以上に反応が多くてびっくりです。
RTしてくれた皆様もありがとうございます!


 今回は前回に引き続き波形をやっていこうと思います。
前回の後半部分と同じく、パワー系の音源を作りたい方にはつまらない話になってしまうと思います。
静かで滑らかな歌唱を目的とした音源を作りたいと思う方、パワー系の音源を目指しているけれど一応参考にしたいという方はこの先へどうぞ。


まずはこの4枚の画像を見てみてください。
602a1a2a.jpg

2aa60ad1.jpg

09fb8f54.jpg

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 上の二枚は、以前私が配布していた貴野ルキという音源の「ぜ」と「きゅ」の波形です。
下の二枚は貴野ユキver pre5の「ぜ」と「きゅ」の波形です。
 ルキの音源はどちらも母音の最初の部分が大きな山になっていて、後から声量が落ち着いているのが確認できます。
一方、ユキの方はどちらも母音の始まりが多少大きくはなっているものの、全体的に声量が統一され、ルキほど差はついていません。
これは簡単に言うと「アタック」の強さです。

 音源の発音では子音でもアタックの強さは変わりますが、母音の最初の部分が特に大きく影響すると私は思っています。
このアタックが強い場合、利点としては激しい曲を歌わせたときに無調声でもアクセントがつき、はきはきした元気な歌唱がさせやすいことなどが挙げられます。
たとえば耳のあるロボットの唄、あれの冒頭部分などはアクセントがあった方がいいでしょう。
逆に静かな曲を歌わせる場合や、滑らかに歌わせたい時にはアタックの強さが邪魔になることがあります。
 アタックも一つの個性ですし、特にパワー系の音源であればアタックがあった方がいいのかもしれませんが、このアタックはUTAUで調声するときにエンベロープを調声することで同じような効果を得られます。
そのため、べた打ちの状態で滑らかにつなぐことを最優先にするのであれば、音源のデフォルトはアタックが弱く、なるべく均等な大きさで発声することが重要だと思われます。

 とりあえず、実験としてルキ、そしてフェアな実験をする為に同じ環境で録音された貴野ユキSPを使ってサイハテを歌わせてみました。

[VOON] 5サイハテ比較
ルキはハキハキしていて聴きとりやすい一方、ユキは控えめで落ち着いた歌い方です。
わかりにくかったかもしれませんが、ルキにはアクセントがあり、一音一音バラバラに発音しているように感じませんでしたか?

画像で検証するとこうなります
(上がルキ、下がユキの波形)
b6a0ab83.jpg
むこうはどんな

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ところなんだろうね

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無事に着いたら

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便りでも欲しいよ

 三枚目の画像が分かりやすいかと思いますが、ルキは母音の最初の部分が大きく、すぐに小さくなるような波形をしていますが、ユキは全体を通して極端に声量が変わらないような波形をしています。
このアタックがあると何もしなくともはきはき歌うけれど、滑らかに歌わせたいときに調声しづらいのがイメージできたでしょうか?

 ちなみにルキは前回の波形でやった「ぬめぬめ繋がる波形」になるように録音しています。
また、両方とも私が同じ環境で録音した為、声質の変化はどちらも少ないことを保証します。
その点ではルキとユキは平等なはずですが、アタックで差ができてしまいました。
つまり、アタックの差が歌唱スタイルの個性を形成する一つの要因になるのです。
 前述した通り、今回は滑らかな歌唱を目指す場合を前提とした講座です。
これからアタックを少なくしつつ録音するコツを紹介します。

 私の場合元々声にハリがなかったり何なりで控えめな声なのですが、今まで録音してきた音源の波形を見る分に、何も考えずに録音すれば多少のアタックは出ます。
(ルキはハキハキとした歌唱を想定して作られたため、アタックはわざとつけています)
ぬめぬめ繋がることに定評のある(?)ユキver4のdarkの波形を見てもらえればわかるのですが、ver4のdarkはアタックをひたすら減らしています。
(lightもなるべくアタックは減らしていますが、darkほどではありません)
 lightとdarkの差で気付いた方もいるかもしれませんが、発音するときに体に力を入れると、アタックの強い声が出やすくなります。
例えば立った状態で、思い切り腹筋を使って声を出せばアタックの強い声になります。
逆に、座った状態で、深呼吸しながら息を吐き出すように声を出せばアタックの控えめな声になります。
 だから、立ったり座ったり、腹筋を使ったり使わなかったりを上手く調節して、自分好みの声を出しつつアタックを控えめにする録音方法を考えればいいのです。

 まず、立った状態でもアタックが弱めな声は出せます。
そして、声を出しやすくなるので、アタックが弱めの声でもより通る声が出せるようになります。
明るい声や元気な声がいいけれどアタックが弱めがいい場合は、立った状態で腹筋の力を抜いて発声するといいでしょう。
 座った状態の場合、声が出しづらくなるので暗い声や静かな声を出したい場合に向いています。
また、強い声を出そうとすると自然と腹筋を使う体勢なので、アクセントを弱くしづらい場合にも座って録音することをお勧めします。

 それと、マイクの位置です。
マイクが遠ければしっかりとした音量で録音するために自然と大きな声を出そうとするし、マイクが近ければ音割れしなうようにそっと発音します。
それもふまえて、明るい声はマイクから少し離れて、暗い声はマイクに近づいて、など、マイクの位置にも気を使ってみてください。

 自信がない時はマイクに近寄り、座った状態で録音を始めましょう。
数回深呼吸してお腹にかかった余分な力を抜いた後、猫背になってもいいのでだらーんとリラックスしてください。
そして本当に最低限の声量で呟くように発声すれば、アタックが強くなることはまずないと思います。
この状態で音源を作れば恐らく吐息いっぱいの囁くような音源が完成するでしょうw
 録音に成功して自信がついてきたら、姿勢を直し、マイクを離したり立って録音してみたり、明るい声にも挑戦できるはずです。

囁いたり呟くような声→暗く静かな声→変化のない普通の声→明るい元気な声

 このような順序でやっていけば次第に自信がついて、よりやりやすくなっていくはずです。

ちなみにとんでもない話、ユキの連続音はver4のdarkに声質が似ているそうですが、あれは立って録音しました
慣れれば体勢関係なしに自由な声を出せます。
けれど、録音していて思ったのですが、立った状態で無理に静かな発声をしようとすると逆に疲れます。
なるべく自分の出したい声に合わせて体勢を変えた方がいいのかも知れません。


~追記~
音素ごとのばらつきをなくしたい場合はアタックを減らした方が滑らかに繋がりますが、アタックが多少(気にならない程度)なら無理になくす必要はありません。
前述の通り、アタックがないと繋がりやすくはなりますが、多少あればべた打ちでもはきはき歌います。


 次は声質その二をやろうと思いますが、質問や試してほしいことがあればコメント欄やtwitterの「utau2takano」宛てに投げかけてくださればそちらを優先していきたいと思います。
(但し、わからないことをきかれたり、不可能なことを試してほしいと言われてもできません)
 それと、「こんな風にすればもっと良くなるんじゃない?」といった意見も募集します。
良さそうな意見は名前付きで(嫌な方は匿名で)紹介させていただきます!

 その他「これはあり得ないよ」や「ここ明らかに間違っているだろ」などといった点もどんどん指摘していただいて結構です(コメント欄から匿名でどうぞ)
「書いてあること実践したけどできません><」や「ここがいまいち理解できません…」などもOKです。
使える情報をなるべく見やすい形で伝えたいと思っているので、苦情もむしろありがたいですw

拍手[5回]

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 前の記事に続き最初にことわっておきますが、これは私が自分で録音を重ねて考えた技術なので、既にそこそこの録音ができている方や独自の録音方法がある方にはお勧めしません。



 OREMOには録音した音を再生する機能があり、それを頼りに録音が成功か失敗か確かめることができます。
それでも自分の耳では心配という方やもっと厳しくチェックしたい方、そもそも自分がちゃんと発音できているのかわかりませんという方は「波形」をチェックしてみてください。
使用している録音ソフトがOREMOであれば録音したときの音量に合わせて波形の大きさも調整してくれるので、音量の低いマイクを使っているという方でも大丈夫です。

 人間の声の波形にはある一定のルールがあり、波形がきちんとその形をしていれば聴けるものにはなっているはずです。
まずは基本の波形の形をアップしていくので、それを参考にしてみてください。

使用音源:貴野ユキver pre5.1 仲田ルボver2

 あ行
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これが基本の形です。
どの音素もこのような形の波形の手前に子音がつきます。
原音設定では基本的に音の始まりはカットしてしまうのですが、調声にこだわる方が使うことも多いのでブランクカットをする際には切らないようにしてください。
また、そのことも考慮してなるべく綺麗に発音を始められるといいかもしれません。

 か行
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破裂音特有の縦線のようなものが母音の前につきます。
この縦線が細すぎるとクリックノイズのような子音になってしまうので、口が大きく根元の細い左向きのラッパのような形になるのが理想的です。
だからといって「kか」みたいな発音をすると子音がしつこくなり、UTAU上で再生したときに汚くなってしまうので注意。

 さ行
efdb2de0.jpg

母音の前にもう一つ小さな山ができます。
この山の幅が大きすぎる(子音が長すぎる)とUTAUで使ったときに子音が長すぎてアップテンポが苦手になるので注意してください。
しかし、子音が長いと早口で子音だけを発音させるときに子音を抽出しやすく、どちらも一長一短といったところです。
用途に合わせて使う為に子音が長いものと子音が短いもの二種類用意するのもありかもしれませんね。
また、子音が大きすぎたり、思い切り息をひねり出すように発音すると「とかち化」してしまいます。
そこの確認は波形よりも耳に頼った方がいいでしょう。

 た、て、と
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た行の子音は二種類あります。
なぜ一つの行で二種類の子音になるのかという疑問は、たちつてとをローマ字で書いてみると解決するかもしれませんね。
た行をローマ字で書くと「ta、chi、tsu、te、to」、「た、て、と」の三つは「t+母音」で同じ構成ですが、「ち」は「ch」、ようすぐに「ちゃ行」です。
また、「つ」は「su(す)」に「t」を付け足したものなので、「す」にアタックをつけたような感じになります。
そう考えると「た行は」「た、ち、つ、て、と」ではなくて「ta、ti、tu、te、to(た、てぃ、とぅ、て、と)」…?

前置きが長くなりましたが、た、て、との三つは基本的にはか行と同じで縦線のような形の子音が入ります。
か行よりも子音の形が綺麗にできやすいと思うので、か行が苦手な方はた行で先に感覚をつかんでみるといいかもしれません。

 ち、つ
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簡単に言うと、た、て、との子音+さ行の子音です。
最初に破裂音特有の縦線が入り、それに続いてさ行のような山形の子音が入ります。
破裂音部分の子音が小さいとさ行のように聴こえてしまいますが、大きすぎるとしつこくなってしまうので注意してください。
また、しつこくなりやすい音素なので、力を入れすぎない発音を心がけましょう。

 な行
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さて、なめらかにつながる音源にするところで重要なポイントが来ました。
連続音の波形を見た方や原音設定に慣れている方ならわかるかも知れませんが、通常な行は前の音から繋がります。
その為、子音が極端に短かったりすると前の音につぶされて聴きとりづらくなりますし、逆に子音が長いと「んなー」のように余分な音素が入ります。
理想の波形は子音が母音と同じ大きさかそれ以下であり、しっかりと形が認識できるレベルであることです。

 は行
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は行は中の人にとって難関の一つではないでしょうか?
子音が分かりづらい上に、聴きとりやすい発音を目指すとマイクに息がかかってしまったりもします。
特に「は」と「ふ」は息がかかりやすいので、しっかりと耳と波形で確認することが重要です。
は行は成功すると母音の前に若干細い波形ができます。
これは吐息の波形と非常によく似ている(もしかしたら同じかもしれない)ので、イメージがわかないときは語尾吐息を録音して波形を確認してみてください。

 マイクに息がかかってしまった場合はこんな波形になります。
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前者は子音の形が乱れています。
発音に気をつけているとこうなってしまうことが多くあります。
後者はわざと息をかけるようにして録音したものなのですが、子音はともかく波形が全体的に波打っています。
波形が波打っている場合はは行に限らず他の行でも息がかかってしまっていることが多いので、このような波形になってしまったときは耳で確認するか、録音しなおしてください。

息がかからないようにする方法としては、ポップガードを作ると一番やりやすくなります。
買うとそこそこの値段がしますが、ストッキングをびよーんと伸ばしてマイクの前にセッティングするだけでOKなのでお手軽です。
「自分ストッキング持ってない!」という人は、息を吹きかける狙いを変えてみましょう。
マイクではなく、マイクの横や上下、少し外したところを狙って発音してみてください。
そうすることで口から出た息がマイクに直接当たらなくなるので、マイクに息がかかりにくくなります。

 ま行
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ま行は基本的にな行と同じです。
両方とも子音が「ん」なのですが、ま行の場合はハミングのような発音の「ん」です。
唇を触れさせることによって子音を発生させる行でもあるのでリップノイズが入りやすくなります。
リップノイズは大きいものであれば波形で確認できるので、録音した際にチェックしましょう。
目立つリップノイズが入っていると、子音と母音の間辺りに目立つ縦線が入ります。
これが波形に入っていたら要注意です。なるべく縦線が入らないような録音を目指してください。

 や行
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や行は子音が短く、判定しづらい行だと思います。
母音の音の始まりが少し乱れたような感じの波形になるので、それで子音がきちんと入っているか確認してください。
また、人によっては「にゃ、にゅ、にょ」になりやすいので、や行は耳でも確認することをお勧めします。

 ら行
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私が大嫌いな行ですw
舌を使って発音する行なのでリップノイズが入りやすくなります。
リップノイズはさっきと同じ、縦線の有無で確認をしてください。
波形はな行やま行と似たような形になります。
苦手な方だと子音と母音が分離したような波形になるかも知れませんが、「るあ」のように聴いても分離しているわけでなければ大丈夫です。

どうしてもリップノイズが入ってしまう音素は発音の仕方を変えてしまいましょう。
私はいつも「り」で苦戦するのですが、普段は舌の付け根の方を使って音を出しています。
これはもう癖になっているのでなかなか直しようがないのですが、音源を録音するときだけ発音を変えることなら簡単にできます。
舌の付け根を使ってリップノイズが入ってしまうのであれば、舌先を使って発音してみましょう。
最初は若干ばらけたりすると思いますが、何度か発音しているうちに慣れてくると思います。
(「り」に苦戦するのは私の日本語の発音が変なだけかも知れませんが)

実際、発音を直す前と後だとこんなに違います。

[VOON] 4「り」

後者の方が綺麗でしょ?w

どのように発音するのか迷ったときは、誰かに自分の発音を聴いてもらったりするのもいいかもしれません。

 わ、を
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形としてはや行と同じで、子音が短くなっています。
これも母音の手前の乱れで波形をチェックしてみてください。
「わ」の発音がしにくい場合はしつこくならない程度に「ぅわ」と発音してみましょう。
また、「を」が発音しにくい場合は「お」や完全に「うぉ」と発音してしまっても大丈夫ですし、「お」で代用することもできます。

 ん
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形は母音と同じ。扱いも母音と同じ。
そんな「ん」ですが、発音は二種類あります。
ま行の部分でも書いたとおり、子音がnの「ん」と、子音がmの「ん」があります。
基本的にnの「ん」があれば不自由はしませんがハミングのような発音のmが子音の「ん」も一緒にあるとより表現できる範囲が広がるかもしれませんね。



これより本番、目指せぬめぬめ繋がる音源!
※ここからはしっとりした優しい歌唱を目指す音源向けです。パワー系の音源には不要と思われる説明が長々とあります。


 が行
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さて、滑らかに発音する上でチェックポイントが来ました!
「鼻濁音」です。
恐らくほとんどの音源が前者の画像のような破裂音の波形になっていると思います。
これで合っています。
これでしっかりと発音します。
しかし。
後者のような「鼻濁音」があると、しっとりした曲のときに滑らかに繋がります!
「鼻濁音とか発音できません」という声もちらほら聴きますが、これは結構簡単にできちゃいます。
「んが」って発音すればいいだけです。それこそな行のような感覚で。
「なーがーなーがーなーがー」とひたすら言い続けてみてください。
…だんだん「が」のアタックが弱くなってきませんか?
その感覚で「が」が発音できるようになれば鼻濁音です。
鼻濁音の波形はな行とそっくり。
録音したら「が」が「な」になっていないか耳でも確認してくださいね。

一つ注意ですが、鼻濁音だけしかないとアップテンポや激しい歌の時にしっとりした歌唱を披露してくれることがあるので、よほどしっとりした歌向けの音源にしたくない限りは通常の発音も用意することを忘れずに。

 ざ行
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これは普通に発音すると破裂音に何か足したような波形になることが多いと思います。
だけどやはり「んざ」といったような発音で前の音に繋がりやすくすることが可能です。
波形としては最初に大きい波形が小さくなり、母音に突入といった感じです。
この狭い部分が「ざ」の「z」の部分なので、最初の大きい部分が大きくなりすぎない程度に発音しましょう。
発音しづらいときは「ずーざーずーざーずーざー」のように、「ず」と交互に発音してみると感覚がつかめます。
ここは無理だと思ったら無理しない方がいいかもしれません。

 だ行
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だ行もが行やざ行と同じで破裂音になるのが普通で、「んだ」のような発音で繋がりやすい音素にすることができます。
ここも「んーだーんーだーんーだー」でコツがつかめます。
私が思うにが行やざ行よりもレベルが高いので、前の二つができてから挑戦してみることをお勧めします。

 ば行
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ば行も前の三つと同じで(ry
難易度はだ行よりも簡単だと思います。
これもだ行と同じく「んーばーんーばーんーばー」でOKです。

 ぱ行
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はい、異端です。
ただの破裂音です。
どう頑張ってもぬめぬめ繋がりません。
しかし、難しいです。
口の前に手をやって発音してみればわかるかと思いますが、他の破裂音に比べて息の勢いが強くなります。
そのせいでポップノイズだらけ涙目という方も多いのではないでしょうか?
ここもは行と同じ、ポップガードやマイクから狙いをそらすことで切り抜けましょう。
それも難しい場合はアクセントを少し控え目に録音し、後から子音だけ音量を上げるというのも一種の手です。



 今回はこの辺りで終了。
長くなってしまいましたが、誰得なんでしょうこれwww
書きたかったことは大体書いたので、細かいことは続きの希望者がいたらやります。
さきほどの記事とこの記事どちらかが拍手10回になったら続きを書きます。

拍手[6回]

 この講座は私が個人的に録音を繰り返して考えたものなので、人によっては向き不向きがあるかも知れません。
また、この方法を実践して必ず「リアルな歌声」になることを保証するものでもありません。
 今回の講座は音源の作り方がわからない、作ったけれど何か変だという方を支援する目的で作られています。独自の録音方法などを使っている方にはオススメしません。


 シリーズ化するかわかりませんが、せっかく夏休みなので、私が今まで音源を録る際に気をつけてきたことなどをまとめ、中の人をやっている方の参考になればと公開してみることにします。

 私が音源を作る際に気にしていることの一つに「声質の変化」があります。
連続音も録音したいという方はここが特に重要になってきます。

 今回は声質の変化の例として、貴野ユキのver4を使います。
まずはこの原音を聴いてみてください。

[VOON] 1LightとDark

同じ「あいうえお」でも、発音に違いがあります。

試しに歌わせてみましょう。

[VOON] 2シャボン玉での違い

これくらい差がつきました。
同じ人の声でも、声質のわずかな差でここまで変わるのです。

つまり、一つの音源の中で声質の変化が激しいと…

[VOON] 3lightとdarkが混ざると

 さっきと全く同じustを、lightとdarkの音源を交互に使って歌わせてみました。
一人の人が歌っているようには聴こえますが、テンションが上がったり下がったりでぶちぶち切れているように感じませんか?
「音声切り貼り音源」でよくある、声質の不自然な変化によって生じる違和感です。
この声質の変化が少なければ少ないほど単独音は特有の切れ目が目立たなくなり、連続音はより自然になります。

 声質の変化を少なくする方法、これは結構単純です。
「なるべく発音しやすい声質で録音する」これだけです。
 普段とは違う可愛い声やカッコいい声で録音したい方もいるとは思いますが、慣れていないのであればまずは地声から録音してみることをお勧めします。
地声でもマイクとの距離や息の強さ、発音の強さなどで大分変わってくるので、感覚をつかむことができてから作った声での録音を考えましょう。
 また、「まとめて録音するのが大変だから」と途中から翌日に引き延ばしてしまうとマイクの位置やテンションが影響して前日までの声質と変わってしまうこともあるので、なるべく一度に全て録音するように心がけてください。

 音程で声質が変わってしまうという方はOREMOに付属している音叉を使ってみてください。
一定の音程に保つことで、声質のバラつきを防ぐ効果が期待できます。
私が見ていると「音叉を使うと声の高さを合わせるのに疲れる」と言う方が多いようですが、整った音源を作りたいのであれば、なるべく音叉を使うようにしてください。

 作った声で録音したいという方は、その録音するときの声で話したり、歌ったりできると録音がしやすくなります。
朗読もいいですし、録音した音源に歌わせたい歌を歌ってみるのもいいでしょう。
一度朗読や歌った声を録音し、自分でも無理がないと思えたら準備はOKです!



とりあえず最低でももう一つ書きたいことがあるので、それを書いたら一度講座の更新をストップします。
講座の記事がどれか一つでも拍手が10回を越えたら続きを書きます。

拍手[15回]

プロフィール
HN:
知冬
年齢:
30
性別:
女性
誕生日:
1994/02/24
職業:
中の人
趣味:
ピアノやUTAU中心の音楽
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